緊急消防援助隊は、平成7年(1995年)1月17日の阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、 国内で発生した地震等の大規模災害時における人命救助活動等をより効果的かつ迅速に実施し得るよう、 全国の消防機関相互による援助体制を構築するため、平成7年6月に創設されました。【緊急消防援助隊の詳細はこちら】
この緊急消防援助隊は、平常時においては、それぞれの地域(市町村)における消防責任の遂行に全力を挙げる一方、 いったん、国内のどこかにおいて大規模災害が発生した場合には、消防庁長官の求め・指示により 全国から当該災害に対応するための消防部隊が被災地に集中的に出動し、人命救助等の消防活動を実施するというシステムです。
当広域消防本部では、秋田県指揮隊1隊、消火部隊5隊、救助部隊1隊、救急部隊2隊、後方支援部隊3隊、計12隊(令和4年4月1日現在)を 緊急消防援助隊として登録しております。これまでの派遣実績は、岩手宮城内陸地震(平成20年6月14日発災)、 岩手県沿岸北部地震(平成20年7月24日発災)、東日本大震災(平成23年3月11日発災)、北海道胆振東部地震(平成30年9月6日発災)、令和元年東日本台風(令和元年10月13日~)となっております。
緊急消防援助隊の訓練は、毎年全国を6つのブロックに区分してブロックごとに合同訓練が行われており、 図上訓練や実働訓練を含め他機関と連携した訓練が行われております。
また、全国規模での合同訓練も行われており平成7年に第1回の訓練が行われ、その後5年ごとに実施されております。
緊急消防援助隊北海道・東北ブロック訓練
毎年10月~11月頃に実施される北海道・東北ブロックの消防機関が合同で行う訓練です。北海道・東北ブロックは北海道、青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、新潟県から構成されております。令和2年度のブロック訓練は宮城県で実施されました。
当広域消防本部の緊急消防援助隊派遣状況
平成20年岩手・宮城内陸地震(平成20年6月14日発災)
指揮隊、消火隊、救助隊、救急隊、後方支援隊が出動し、宮城県栗原市で4日間の活動を行いました。
東日本大震災(平成23年3月11日発災)
岩手県宮古市および宮城県南三陸町へ指揮隊、消火隊、救助隊、救急隊、後方支援隊が出動し、延べ30日間の活動を行いました。
北海道胆振東部地震(平成30年9月6日発災)
北海道厚真町へ救助隊が出動し、6日間の活動を行いました。
令和元年東日本台風(令和元年10月13日~18日)
宮城県伊具郡丸森町へ指揮隊、消火隊、救急隊、後方支援隊が出動し、6日間の活動を行いました。
緊急消防援助隊の出動フロー
- 警防課
- TEL:0187-63-0314